社会医療法人愛仁会は、1958年に設立され、大阪市西淀川区の千船診療所を起源とする医療法人です。「貢献・創意・協調」をモットーに、大阪から兵庫にかけての広い地域で、地域医療と介護事業に取り組んでいます。 日本国内の医療・介護事業だけでなく、海外における人材育成や国際連携にも積極的に取り組み、グローバルな視点で医療の発展に貢献している法人です。ベトナムとの提携や海外人材の受け入れなどを通じて、日本と海外の医療・介護の架け橋となる役割を果たしています。

小池

宮本様


「インターンシップを始めるきっかけは何だったのですか?」


「当法人はインターンシップ事業を始める前から、介護施設で技能実習生を受け入れていました。そのような中、病院の看護補助者の人手不足が深刻であることに気づきました。募集をかけても日本人の看護補助者としての応募がなく、現場では慢性的な人材不足が続いていました。その状況を何とかできないかと考えていたところ、ベトナムのダナンにあるドンア大学の学長と出会い、看護学部の学生をインターンシップ生として受け入れるということになりました。」


「なぜ技能実習ではなく、インターンシップ制度を選んだのですか?」

「対象が看護学部の学生であり、大学を卒業後にベトナムで看護師として就労する場合にも、日本の病院で就労したことが役立つと考えたからです。また、インターンシップであれば4年次の1年間、日本の急性期病院で看護インターンシップを行う(看護補助者として勤務)ことで、卒業に必須な単位を履修できます。病院では日本で就労希望の学生が、インターンシップ終了し、ドンア大学を卒業後、特定技能に移行することでスムーズに長期就労へつなげることができます。学生にとっても、学びながら日本の職場環境に慣れることができるので、双方にとってメリットが大きいと考えました。」

小池

宮本様

小池

宮本様

岩本様


「インターンシップ生が来る前に、どんな準備や教育をされているんですか?」



「日本に来る前の事前教育が重要と考えます。来日の 1年~1年半前から日本語の学習や日本の文化・習慣の授業を始めます。日本に来てから“全く言葉がわからない”とか、“日本のルールがわからない”と戸惑うことがないように大学の講義時間中に時間を確保してもらい、教えます。」



「面接もかなり重要視して行っています。性格や適性を考え配属先を決めます。またご家族関係なども確認し、学生の把握に努め来日後の学生支援に生かすようにしています。」



「インターンシップ生を受け入れて、困ったことや大変だったことはありますか?」

「 一番大変だったのは コロナ禍での受け入れ遅延です。本来なら1年半の準備期間でスムーズに進める予定でしたが、スキルラボ研修を始める頃にコロナが爆発的に拡大し、訪越も日本への渡航も完全に止まってしまいました。その結果、一期生は来日の予定が2年も待たされることになりました。学生たちはずっと日本に行くことを楽しみにしていましたが、待ち続けなければならず、精神的にも辛かったと思います。「本当に日本に行けるのか?」という不安がずっとあったはずです。」

小池

宮本様

小池

宮本様


「 実際に来日した後に困ったことはありますか?」


「体調不良が多発したことです。特に1期生は、コロナ渦でしたし、日本の気候や食事に慣れていなかったため、体調を崩す子が続出しました。受け入れ施設が病院なので、速やかに対応できたと思っています。また通勤の問題もありました。ベトナムではあまり歩く習慣もなく、病院まで1時間の通勤が耐えられず、「通えない!」と泣き出す学生もいました。少しでも負担を減らせるように、病院と交渉して病院の近くに寮を確保しました。それによって、通勤時間を短縮し、学生たちがストレスなく働けるようにしました。」

小池

岩本様


「病院側の反応はどうでしたか?」


「 最初は『外国人の学生が現場でしっかり働けるのか?』『指示が通じるのか?』と感じていましたが、実際に受け入れてみると、学生たちは前向きで、真面目に働いてくれることがわかりました。特に、日本人の看護補助者が敬遠しがちな重労働の業務にも積極的に取り組む姿勢が評価され、現場に良い影響を与えました。」


「インターンシップを受けた学生たちの反応はいかがでしたか?」


「最初は言葉の壁や環境の違いに戸惑うこともありましたが、仕事を通じて成長し、日本の生活を楽しむようになっています。私たちも、法人の女性職員からの寄付で集めた浴衣を提供し花火大会を開いたり、さまざまなレクリエーションを企画することで、学生たちのモチベーションを高める工夫をしています。また、1年間のインターンシップを終えた後、多くの学生が特定技能へ移行し、日本での就労を続けたいと考えています。現在、3期生の8割以上が再入国を希望しており、日本での生活が充実していることがうかがえます。」

小池

宮本様

小池

宮本様


「インターンシップ制度を今後どのように発展させていきたいと考えていますか?」


「この制度は、ベトナムの学生たちのキャリア形成と、病院の人手不足対応の両方に役立つ仕組みだと思っています。まずはこのモデルをより多くの病院や法人に広めていきたいですね。」

「私たちの事務所は最初から関わらせていただいていますが、私たちの事務所に依頼していただいて、実際にサポートを受けてみて、どう感じていらっしゃいますか?」


「正直なところ、とても助かっています。特に、ちょっとしたことでもすぐに相談できるのがありがたいです。自分たちで調べてもわからないことや、制度が微妙に変わるような部分があって、そういう時に、“これってどうなんだろう?”って思ったら、すぐに聞けるのが本当にありがたいです。」


「本当にそうですね。例えば、トラブルが起きた実習生の対応とか、特定技能の切り替え手続きとか、普通に考えると難しい案件でも、“とりあえず聞いてみよう”って気軽に相談できるのがいいです。そして、いつも的確なアドバイスをもらえるので安心できます。」


小池

宮本様

岩本様

小池

岩本様

「ありがとうございます! 社内の体制がとてもしっかりとされているので、私たちにご依頼いただかなくても対応できるんじゃないかと思っていました。」


「もちろん、ある程度は自分たちでもできることはありますが、やっぱり案件が増えてくると、標準的な処理では対応できないケースが出てきます。そういう時に気軽に相談できるのは、大変助かっています。「特に、こういう在留資格関係の手続きって、法律やルールが頻繁に変わるから、“このやり方で本当に大丈夫?”っていう不安があるんですけど、聞くと、いつも明確な根拠を持って答えて頂けるのですごく安心できます。」

小池

宮本様

小池

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